不動産投資を始めようと思ったときに、まず気になるのは投資の金額の部分です。
その投資の金額を抑えようと考えたときに思いつくのが訳あり物件でもいいから競売にチャレンジしてみよう!というのは誰しも考えてしまうことでしょう。
競売物件は「訳あり」だから安いのでしょうか?
実際のところはそういうわけではありません!
今回は、そうした競売物件がなぜ安いのか!安いと思われてしまうのかということについて3つの理由についてまとめてみます!
単純に競売が安いから飛びつくのではなく、なぜ安いのかを知った上で検討してみてください。
競売が極端に安く感じるのはそもそもの前提条件として、評価方法が一般市場の不動産と異なる点が挙げられますが、こちらについては、別の記事の競売物件の評価についての部分をご覧ください!
目次
なぜ競売不動産が安いのか?3つの理由をまとめてみました!
では、ひとつずつ説明をしていきます。
1.競売物件は物件内部を見ることができない!

一般市場の物件では、不動産屋さんに依頼をすれば当然物件の内部を見ることができます。
内覧、内見と呼ばれるこの当たり前の工程が競売物件ではできないのです。
正確にいえば、法律的には物件内部を見れるような仕組みにはなっているのですが、業界内の風習としてほとんどの場合で物件内部を見ることができないと思ってよいでしょう。
物件の中を見たい場合には、競売物件の売却の手続きを行う裁判所に依頼するなどの手続きを行うことはできなくはないですが、競売物件の公示期間(お知らせ期間)が最大で1か月ということもあり、ほとんどの場合でそこまでの手続きが間に合いません。
不動産を買うのに物件の中も見ずに判断しているのかというとはじめての方はびっくりされることかと思いますが、みんなそうやって物件を購入しているのです。
競売物件の判断には、内部は見れないものの、外観はもちろん見ることができます。
マンションやアパートの場合でも、物件の近隣状況や、修繕がどれだけされているのか、築年数と比較して管理状態はどうなのかなどいろんな情報がわかります。
また、戸建の場合にはどんな人がそこで暮らしているのか、手入れがなされているのか、駐車場は確保されているのかなども見ることができますね。
競売物件の内部を実際に自分の目で見ることはできませんが、3点セットという競売物件の資料があります。
不動産のプロはそうした情報や現地の外観から得られる情報や周辺の聞き取り調査などから物件を購入するか、しないかの判断をしていきます。
→3点セットがなにかわからないという方は、これを読めば誰でも分かる!競売物件を知るための3点セットを学ぼう!をご覧ください。
2.競売物件の購入までの検討時間がとても短い!

1つ目の理由でも少し触れましたが、競売物件が購入できる期間はおよそ1か月です。
物件の中も見れないし、1か月で判断しないといけないし、競売物件を手に入れるのは大変だな・・・。と思われていることではないでしょうか?
物件によっては、2か月程度と長めの期間が用意されいる場合もあります。
詳細のスケジュールはそれぞれの地域を管轄する裁判所に聞いてみましょう。
もちろん、スケジュール等の重要な情報は、競売の3点セットにも載っているのでそちらで確認することもできます。
一般的な不動産市場では、よっぽどの人気物件でなければゆっくり検討する時間があり、たとえ人気物件でも不動産屋さんの方からも問い合わせが結構多いので早めに申し込みされた方がよいですよ!などのアドバイスをもらえますが、競売では問答無用で1か月が経てば終了となってしまいます。
物件を確認するため現地へ行って、調査をしたり、お金の用意もしたりしていると1か月なんてあっという間に過ぎてしまいます。
ですので、競売物件の購入を検討されている方は定期的に情報をチェックして準備をしておきましょう。
不動産の現場でよくあるのが、競売物件でこんな物件が出てるみたいなんだけどどんな感じかな?と聞かれたときには、その物件はもう明日で入札終わりですよ?とか、もうそれ終わっちゃいましたよ!ってことです。
3.競売物件を落札した後のリスクを購入者が負担しないといけない!

最後になりましたが、競売物件を購入した後は自己責任です!という点です。
購入後に発覚する問題についてはほとんどが購入者の責任で処理をしないといけません。
ほとんどがという表現をしているのは、事前に知ることができたような情報が調査の段階で調査報告書(3点セット)に記載されていなかったケースなどは稀に購入を取り消すことができます。
一般の市場では、不動産会社や建設会社など不動産に精通していない方が物件を売買する場合にはある程度法律に守られています。
しかしながら、競売ではそういった買い手を守ってくれるという制度がありません。
また、前の所有者が滞納している家賃や管理規約によっては水道光熱費などまで負担を求められることもあります。
入札に際にそうした滞納額を頭に入れておらず金額を設定してしまう素人の方もいるので注意が必要です。
まとめ
いかがだってでしょうか?
競売がなぜ安いのかという理由が理解できたでしょうか?
なぜ安いのかが理解できると、1番大事なのは「競売物件を買うための準備ができているか!」という点だということに気づくでしょう。
単純に安いからと飛びつくのではなく、安さの理由を理解して、対処をしていけば競売物件の旨味を引き出せます!
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